なぜ野菜不足で便秘になるの？

便秘で悩んでいる方は多いようです。最近では女性だけでなく男性も便秘に傾向にあると言います。日本人が便秘になりやすいのは、実は体の作りに原因があります。日本人は元々、お米を主食として生きてきた民族です。ですので肉や油といった動物性の脂質の消化は得意ではないのです。欧米人は肉や脂質を多く取る文化で長年生活しており、野菜を食べなくても便秘になりにくいのです。その証拠が腸の長さです。タンパク質は体の中でも早く消化、吸収されます。よって欧米人は腸での消化に時間をかけなくて良い分短くなりました。反対に野菜や穀類に含まれている食物繊維は消化するために非常に時間がかかります。よって日本人の腸は長くなっているのです。社会生活の変化から日本人の食生活も欧米化しタンパク質、脂質が多くなってきていますが便秘の原因は食生活の変化が多いといえるでしょう。今回はこうした野菜不足によっておこる便秘を改善する方法について改善したいと思います。

野菜と便秘の因果関係

便秘になったから野菜を食べなければと急に慌てて食べても、数日は効果があっても気が付くとまた便秘になってしまったという経験はないでしょうか。野菜に含まれている食物繊維は腸内の不要なものを絡めとって大概に排出してくれる非常に重要な役割を担っています。もちろん食物繊維が不足すると便秘になりますが、野菜を食べても便秘が改善しない場合は腸内環境が乱れている可能性が考えられます。

腸内環境と便秘について

近年、人間の寿命は腸内環境によって決まるとも言われていますが人間の腸内には乳酸菌と言われる細菌が住んでいます。腸内フローラとも言われるこれらの細菌たちは胃で消化された食べ物を分解して腸に吸収しやすい栄養素に変換してくれる役割を持っています。この菌には人の免疫力を向上させお通じの改善に協力する善玉菌と便秘や様々な病気の原因となる悪玉菌というものがあります。この2つの菌は腸内で常に抗争状態にあり善玉菌が優位になっていると体には不調は起こりませんが、悪玉菌が優位になると便秘をはじめ免疫力の低下によって風邪などにかかりやすくなってしまいます。便秘を改善するっためには、善玉菌の数を増やす必要があります。

善玉菌の餌となる食物繊維

腸内の善玉菌を増やすには幾つか方法があります。まず、発酵食品を食事に加えることです。代表的なものは納豆、味噌、お漬物、ヨーグルトなどです。これら発酵食品を作る際にできた菌は腸内で善玉菌の餌となったり、一緒に悪玉菌と戦ってくれたりと腸内の環境を整えてくれる役割を持っています。さらに重要なのが食物繊維です。菌が増えるためには餌が必要となります。その餌こそが食物繊維です。よって発酵食品と野菜を一緒に取ることは善玉菌を増やすためには最良の方法といえます。その中でも最もおすすめの食品は納豆です。納豆に含まれる納豆菌は腸内で善玉菌と一緒になって腸内の環境を改善してくれ、大豆の食物繊維は彼らの餌となるからです。多くのお医者さんが日々の食事に納豆を加えられていますがこのような理由があってのことです。

便秘の改善は腸内環境を改善することから

便秘を改善するには、腸内細菌を活発化させるさらに野菜を摂取して食物繊維を補給し彼らが活動できる環境を整えてあげるという2つのポイントがあります。日本では納豆や味噌をはじめ多くの発酵食品が文化として根ざしていますが、太古の昔から日本人は自ずと腸内環境を正常に保つ生活を送ってきていたといえるでしょう。便秘に悩んでいる方は今一度、食生活に発酵食品を取り入れ野菜などの食物繊維を摂取してみましょう。まず手始めに納豆を夕食に加えたり、ヨーグルトを食後に食べるなど簡単なところからはじめてみるのをおすすめします。