鉄分の効果とは？

貧血予防効果

貧血気味の方などはよく言われると思います。「鉄分を多く摂りなさい」と。正に鉄分の効果は貧血予防にあるといえます。
血流の中には赤血球や白血球など色々なものが含まれていますが、赤血球に含まれるヘモグロビンの中に鉄分は主として含まれているようです。鉄分の欠乏は赤血球機能の障害を招き、貧血につながってしまうのです。血を構成するうえで重要な役割を果たしているのが鉄分の効果として大きいのです。

鉄分とは？

鉄分は実は大変体内に取り込みにくい栄養素の一つだと言えます。というのも、吸収率が極めて低いからです。8%前後だといわれている程吸収率が低い鉄分。不足しがちな栄養素として挙げられるのも納得します。
鉄分とは実はミネラルの中に含まれる栄養です。ですので大きく栄養素として答えるならミネラルということになります。そしてミネラルには鉄分だけでなく多くのものが含まれて総称してミネラルと呼ばれています。
鉄分自体は人間の体の中に成人男性で4g、成人女性で2.5g含まれており、そのうち７０％が赤血球の核となって働いています。貧血は女性に多くみられる症状ですが、それは女性が鉄不足に陥りやすい条件が多く存在するからです。成人男性で貧血は稀なことです。

鉄の過剰摂取はどうなるのか？

鉄の不足は貧血ということはよく分かりましたが、鉄の過剰摂取はどのような事態を招くのでしょうか？よく起こりがちなのが胃腸障害です。吐き気や下痢といった症状が現れるのが特徴です。
また過剰摂取で怖いのが血色素症と呼ばれるものです。これは鉄分が血管や各臓器に蓄積することでその早期に対してダメージを与えてしまいます。当然これが継続していけばダメージは大きく広がります。結果として肝硬変や糖尿病といった恐い病気に繋がる危険性が高まるのです。

注意すること

通常の食事をきちんと取っている人にとっては、鉄分の過剰摂取はまずおきません。もともと吸収率なども低いのが鉄分の特徴です。しかし、鉄分が多く含まれているサプリメントなどの摂取により鉄分の過剰摂取に陥ることなどがあります。このようなサプリメントの使用は出来るだけ慎重に行ってください！